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ユノの耳はロバの耳

東の神に起こされてしまったので、萌えたぎる妄想を書き連ねます。
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みどりいろのくろかみ(NODAMAP 逆鱗)

ひさびさにNODA・MAPを鑑賞。
情報量に圧倒される演劇で、脳みそが沸騰しそうになりました。

2月24日19時~@東京芸術劇場
NODA・MAP 「逆鱗」

げきりん

2010年「ザ・キャラクター」以来なので、
5年前ですね。

主な出演者は
松たか子 瑛太 井上真央 阿部サダヲ
池田成志 満島真之介 銀粉蝶 野田秀樹(敬称略)

銀粉蝶さん、野田さん以外は舞台で見るのは初めて。

実は瑛太さんはドラマとかでは上手だなとは思ったことがなかったのですが、
今回の役ととても似合ってて、すてきでした。
最初は実直で素直な若者っていうところしか出さないんでけど、
どんどんその実直さゆえの悲しみとか、
実直だからこそ声にはならない思いとか、
そういのが後半に行くにしたがって胸につまされる思いがしてくる芝居でした。

あまり広くない会場の2階の最後列から見てたんですけど、
マイクなしでも良く通る声が素敵でした。

キャラクターのときは宮沢りえさんが主役で、
実は映画で見るときのほうが好きだな~って思ったので、
舞台のほうが素敵だなと思える役者だったのは新たな発見でした。

松さんは本当にいろいろ動かなくていけない役どころで、
途中体力的にしんどそうだなって思った瞬間はあったのですが、
包容力がある芝居でまた見たいなと思いました。

今回の作品はどんな作品っていうのが
すごく説明がしづらい作品で、
松さんが人魚の役で、
ひなびた水族館と人魚に住む海底のふたつの場面を
行き来しながら
最後のシーンにむかって膨大な伏線を回収していきます。

せりふのひとつひとつが長いうえに、
二重、三重の意味を重ねてくるので、ついていくのに
精一杯でした。

ひとつだけ、面白いなと思ったのが、
人魚の髪が一部だけグリーンのウィッグだったのですが、
これは「緑の黒髪」を表現していて、
緑の黒髪ってつやのある黒い髪で、
ほんとのグリーンじゃないんですけど、
そこを表現したウィットなんだなーって。

この辺はおしゃれな洒落なのですが、
すっごいおやじギャグを交えたりもしてて
中盤までは笑えるのですが、

NINGYO EAT A GEKIRIN
というフレーズが、
NINGENGYORAI
というアナグラムになってることが明かされるあたりから、
もう、胸が痛くて、痛くて。

最後の最後のシーンで、
どんどん若者が突撃していくシーンがあって、
普通突撃って言ったら、頭から突っ込んでいくんですけど、
NINGENGYORAIだからねっころがった状態で、
舞台の奥のほうに、足元から引きずりこまれて行くんですよ。

もうその演出が語彙力なく説明すると、
やばいなってって思って。
すごいなこの作品ってブルブル震えてました。

野田さんのファンじゃないけど、
作品見ると、ああ、ごめんなさい。
元気で長生きして、もっとお芝居書いてくださいね。
っていう気持ちしか沸き起こらないです。

大阪と北九州公演があるらしいので、
ちょっと見に行こうかなって思ってる人は、
オススメしておきます。



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